愛犬に愛想を求めると
- Eita Kitazawa

- 1 日前
- 読了時間: 3分
人間は、愛想がいいほうが良いことが起きやすいような気がするし、愛想がいいことによってマイナスになることはあまりないような気がします。良いことが起こるように愛想よくしようと思ったとしたらそれは打算になるので、それは愛想がいいとは言えないのかもしれないけれど、相手のために愛想よくしようと思ってたとしたら、いろいろとプラスになることがおおいはずです。
人間の場合は、愛想がいいほうがいいと思われているからだと思いますが、愛想のよさを愛犬に求めている飼い主さんはとてもおおいし、愛犬に愛想を求めてしまうがために愛犬に挨拶をさせようとしている飼い主さんはけっこういます。愛犬に挨拶をさせようと思い、抱いている愛犬を相手の人に近づけたり、リードを引っ張って相手の人に近づけることはよくあることだと思います。もともと愛想がいいワンちゃんだったとしたら、そういうときでも愛想よくするし、相手の人が愛犬と親しい間柄だったとしたら、きっと愛想よくすることでしょう。でも、ほとんどのシチュエーションでは、そういうときって愛犬はだいたい嫌がっているはずです。思い当たる節がある飼い主さんがきっといることでしょう。
人間がする挨拶って生まれつき身についているものではなく教わって身につけていくことだと思うのですが、そうなると、生まれつきの本能で挨拶しているわけではない、ということになります。動物は本能で生きているので、人間が解釈している挨拶という意味合いの挨拶は、犬にとっては理解することはできないし、相手の人にむりやり近づけられてしまったら嫌がるのがふつうです。
シーザー・ミランという有名なドッグトレーナーがいますが、シーザー・ミランは、「ノータッチ、ノートーク、ノーアイコンタクト」と言うことがよくあります。それは、犬をかまわずにほっといてあげてください、という意味合いだったりします。お亡くなりになったムツゴロウさんがよくやっていた熱烈にヨシヨシすることはやらないでくださいとシーザー・ミランはそう言うのです。もともと愛想がいいワンちゃんならムツゴロウさんスタイルでもいいけれど、ごく一般的なワンちゃんの場合は、ムツゴロウさんスタイルだと嫌がることが多いです。トリマーにムツゴロウさんスタイルを望んでいる飼い主さんがわりといるのですが、犬のことをよく理解しているトリマーは、そこまでムツゴロウさんスタイルにはならないし、もしムツゴロウさんスタイルをやっていたとしたら、それは飼い主さんのためにやっているのであって決してドッグファーストではなかったりします。
犬が自発的に愛想よくするのはいいけれど、飼い主さんが愛犬に愛想を求めたり挨拶させようとしたりすると愛犬は基本的に嫌がるはずなので、愛犬に愛想を求めないほうがいいんじゃないかと思うことが最近おおいです。なぜそうなってしまうのかというと、犬を擬人化しすぎてるからだと思います。SNSとかではドッグトレーナーもトリマーも犬を擬人化して表現することがおおいから、それによって犬の理解もどんどん歪んでいってるところがあるような気がしてなりません。そういうときは、はじめて愛犬を観るような感じで一から愛犬を観察していただけると今まで見えてなかった愛犬の本来の姿を知ることがあるかもしれません。

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