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執筆者の写真Eita Kitazawa

いつもごきげんな犬

トイプードルのマルちゃん。あかるくてフレンドリーで、いつもシッポを振っていていつもごきげんなマルちゃんです。


たとえば、いつもごきげんでいようと決めたとすると、不愉快なことがあってもごきげんでいようと努力するようになるわけであって、たとえたまに不機嫌なことがあったとしても、そんなときでもごきげんなふりをしてごきげんを装うようにしていくことになります。そんな生き方をしていって人生の最後を迎えるとき、「ごきげんな人生だったな」って、きっとそう思うことに違いありません。たとえ不機嫌なことしか起きなかった人生だったとしても、感じた感情はたしかに不機嫌かもしれないけれども、それでも不機嫌な人生だったと思うことなく、ごきげんな人生だったと思うはず。

そういうことができるのは人間だけであって、そういうことができるのは、人間には自我があるからです。自我っていろんな捉えられ方をされていますけれど、精神とか霊性とかそういう意味合いの自我なので、エゴと称されていたりするほうの自我ではありません。

犬には自我がないので、「どんなことがあってもごきげんでいよう」と思うことは絶体にありません。だから、ごきげんなワンちゃんって、ごきげんが生まれつきだったりすることがほとんどです。ごきげんが生まれつきっていうのは羨ましいかぎりですが、ごきげんが生まれつきではないワンちゃんをごきげんにすることも、難しいけれども可能ではあります。犬のこころは飼い主さんのこころと同調しやすいところがあるので、飼い主さんがいつもごきげんでいようとすると、そのこころに愛犬が同調されていって犬のこころもごきげんになるところがあります。逆に飼い主さんが不安になっていると、愛犬も不安になるところがあります。なぜか不安の方が同調しやすいところがあるので、ごきげんにするほうが難しかったりします。そして、犬同士もこころが同調するところがあるので、ご機嫌なワンちゃんといつも一緒に居ると、ご機嫌ではないワンちゃんがごきげんになることがあります。そのことを利用して犬のトレーニングをしているのが、世界的に有名なドッグトレーナーのシーザーミランだったりします。

どうでもいいようなことで不機嫌になっているのと、不機嫌なことがあってもごきげんなふりをしてごきげんになろうとするのと、どっちが人生得なのか人によって違うかもしれませんが、愛犬にとっては飼い主さんがごきげんでいてくれた方がよかったりします。



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