責任はどこまで
- Eita Kitazawa
- 10月5日
- 読了時間: 3分
スタンダードプードルのジュリアちゃん。生後8ヶ月くらいのおんなのこ。とても元気なジュリアちゃんです。

ジュリアちゃんは、5ミリのバリカンで体をカットしたマイアミクリップに、頭の毛を結んだトップノットスタイルの組み合わせです。
ジュリアちゃんは保護犬ではありませんが、保護犬とかって、今までの飼い方が悪かったからとても臆病な性格になってしまったんだ、って言われがちなところがあります。そのことが正しいことなのかどうかは置いといても、それは、犬の性格はすべて飼い方によってできあがるって言っているのと同じことになります。今までの飼い方が悪かったからとても臆病な性格になってしまったんだ、っていうことを鵜呑みにしてしまったとしたら、保護される前の飼い方を非難するところかもしれません。だけどその反面、たとえば自分が飼っている愛犬がとても臆病な性格だったとしたら、そのとても臆病な性格はその愛犬を飼っている飼い主さん自身の責任ということになります。
以前の飼い主さんから途中で今の飼い主さんが変わってしまったワンちゃんを、以前の飼い主さんに飼われていたときと、今の飼い主さんに飼われているときを比べてみると、基本的には性格は変わっていません。だけど、違ってくる部分もあったりします。そして、違ってくる部分が、愛犬の性格に対する飼い主さんの責任になるわけです。だから、とても臆病な性格だったとしても、すべてが今までの飼い方のせいではないし、すべてが今までの飼い主さんのせいでもないのです。
変わらない性格って生まれつきだったりするのですが、どこまでが生まれつきの性格で、どこからが飼い方によって変わっていく飼い主さんの責任になる性格なのか、その判断はとても難しいところになるし、はっきりと線引きできるものではありません。変わらないところなのか変わっていけるところなのか、そこは、実際にしつけをしてみないことにはわからなかったりします。
しつけによって愛犬の性格が結果的に変わるかどうかは、すべてが飼い主さんの責任ではないけれど、しつけをするかどうかは飼い主さんの責任になってきます。たとえば、スチール缶に磁石を近づければくっつきますけれど、アルミ缶に磁石を近づけてもくっつきません。その缶がスチール缶なのかアルミ感なのか事前にわからないときは、とりあえず磁石を近づけてみるしかありません。飼い主さんの責任としては磁石を近づけることだけです。結果的にくっつくかどうかは飼い主さんの責任ではないのです。
すべてが飼い主の責任だと思っている方ほど、そういう人ほどとても臆病な性格の保護犬をみたときに以前の飼い主さんのことを口汚く悪く言う傾向があったりするし、その反面、そういう人ほど飼っている愛犬がとても臆病な性格だったときに呪いがかかったようにものすごい自己嫌悪に陥ったりする傾向があります。そういう飼い主さんがわりといるので、はっきりと線引きできることではないけれど、どこが自分の責任でどこが自分の責任ではないのかを考えていただけると気が楽になるのではないかと思います。

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