Eita Kitazawa
- 2021年9月20日
- 読了時間: 4分

生まれつきのわがまま

ゴールデンレトリーバーのメイ子ちゃん。どちらかというと、さみしがり屋で甘えん坊なメイ子ちゃん。ちょっとわがまま女子ですけれど、そこはやっぱり甘え上手なメイ子ちゃんです。

いぬ全体的にいえることですけれど、さいきんわがままなワンちゃんがとても多くなったような気がします。

わがままっていうと、すぐに飼い方のせいにされるところですが、飼い方は、昔も今もそんなにかわってないし、むしろ昔よりは、ちゃんと飼っている飼い主さんが増えたと思います。

ちゃんと飼っているのにもかかわらず、わがままなワンちゃんが多くなったのかというと、それにはやはり理由があって、でもその理由は、自分が実際に検証したわけではないので、憶測の域を超えることはありませんが、でもたぶんこんな理由でわがままなワンちゃんが多くなったんだと思うことが自分にはあります。

今現在は、法律的なことで、一般の人が家庭で犬を繁殖することがやりずらくなったこともあり、ブリーダーしか犬を繁殖しなくなってきました。ブリーダーっていっても、ピンからキリみたいにいろんなブリーダーがいますが、ひとくくりでブリーダーでまとめてしまいますけれど。

一般の人が家庭で犬を繁殖していたときは、一般の家庭で飼われている親犬は、まあだいたいしつけをしてあることがおおく、飼い方も、ふつうに飼っている感じだったりするのですが、ブリーダーのところで飼われている親犬って、まあだいたいそんなにしつけをしているわけでもなく、飼い方は、一般の家庭で飼っているような感じはあまりなく、ブリーダーの犬の飼い方になっていることが多かったりします。そうなると、一般の家庭で飼われている親犬と、ブリーダーのところで飼われている親犬とでは、経験することがだいぶちがうようになってくるわけです。

ここでちょっとはなしが変わりますが、リアルに牧羊犬で使われている牧羊犬って、リアルに使われている牧羊犬から生まれることがほとんどだと思うし、警察犬なんかも、リアルに警察犬として使われている犬から警察犬が生まれることがほとんどのはずです。なかには、保護犬だったのが警察犬になったというような例外があるにはあるけれど、ほとんどの場合、牧羊犬は牧羊犬から生まれて、警察犬は警察犬から生まれるわけです。

そういうことをふまえて考えると、親犬の性格や親犬の経験が、仔犬の生まれつきの性格にかなり影響しているように考えられるわけです。動物関係の法律が厳しくなってからだいぶ年数が経ったし、だいぶ年数がたったぶん、そのぶんブリーダーが繁殖した犬がほとんどになったわけだし、そうなると、経験が少ない親犬が産んだ仔犬ばかりになってくるので、その影響で、わがままなワンちゃんが多くなったような気がします。

飼い方によってわがままになったのか、それとも生まれつきわがままなのか、それは、そのワンちゃんとそのワンちゃんの飼い主さんを観れば、じぶんにはだいたいわかりますけれど、生まれつきわがままなんだろうなと思うことがさいきんとても多いです。

人間は、「他人に冷たくすることがおおいから、こんなことではいけない。これからは他人にあたたかく接しよう！」みたいに、自分が自分に向かって性格を変えようとすることが出来ますが、動物にはそういうことができないし、というよりは、そういう要素が生まれつきないので、その要素の代わりをするのが飼い主だったりするし、その要素の代わりをするのが、しつけって呼ばれていることだったりします。そして、犬の性格は、仔犬に移っていくものなので、わがままな性格を変えていくのも、ブリーダーの仕事かなと思います。