Eita Kitazawa
- 2022年3月28日
- 読了時間: 3分

今この瞬間

ビアデッドコリーのあびいくん。あかるくて元気で、とてもフレンドリーなあびいくんです。

あびいくんは、とても人なつこくって、とてもフレンドリーです。

そんな穏やかなあびいくんですが、爪切りがとても嫌いで、爪切りのときは「ムキー」っていう表情をするし、油断をしていると、咬んでくるような勢いだったりします。爪切りがおわれば、あっという間に穏やかでフレンドリーなあびいくんになりますが、爪切りのときは攻撃的なあびいくんだったりします。

穏やかからすぐに攻撃的になり、攻撃的からすぐに穏やかになるのは、幼い子どもが泣いているときに、「おやつ食べる？」っていうと、すぐに泣きやむことがあるかもしれませんが、いや、もしかしたら、「おもちゃ買ってあげる」っていうくらいじゃないと、泣きやまないのかもしれませんけれど、そうやってこどもは取引を覚えていくのです。っていうことではなくって、一瞬で気もちが変わるっていうのは、犬も幼い子どもも、今この瞬間を生きているからであって、犬のしつけでは、さっきのことをほめたり叱ったりするのではなく、今のことをほめたり叱ったりしましょう、と言われていますが、それは、犬が今この瞬間を生きているわけであって、過去のことを言っても、未来のことを言っても、犬には認識できなかったりするからです。

過去も未来も認識できないと言うことは、犬は、ある意味、時間というものが無い世界で生きているのかもしれません。だから犬は、歳をとったとも思わないし、若いとも思っていないはずです。もし、犬は、歳をとったと思ったり若いと思ったりするのであれば、犬のしつけの基本中のキホン、「今のことをほめたり叱ったりしましょう」ということが間違っているということになります。でも、実際の経験上、犬は、今目の前で起きていることに対して反応しているようにしか思えなかったりします。

人間は、過去のことを思って悔やんだり、未来のことを思って不安になったりしますが、犬は、悔やむことはないし、未来のことを思って不安になることはありません。もし、犬が不安になっているようなら、今この瞬間のどこかに、不安になる要素がきっとあるはずです。犬を安心させたいようなら、今この瞬間のどこかにある不安を見付けてそれを取り除けば、犬はきっと安心するはずです。