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執筆者の写真Eita Kitazawa

脚を切断することになってしまったとしたら

ラブラドールレトリーバーのピースくん。病気で左前肢を切断してしまったけれど、そんなことを気にしている様子もなく、いつもどおりにとても元気なピースくんです。


事故や、病気などで、身体の一部を切断することになってしまったとしたら、飼い主としてはとてもショックを受けてしまうところです。

では、犬自身としては、身体の一部を切断することになってしまったとしたらどう思うのかというか、どう感じているのかというと、今現在、身体の痛みの不快感がなければ、身体の一部がないって落ち込んでいることはなかったりします。その証拠に、ピースくんは相変わらず元気いっぱいです。

犬は、今この瞬間を生きている生き物なので、人間みたいに過去を振り返って落ち込んだりすることはないし、未来のことを思って不安になることもありません。今この瞬間がよければ、ごきげんでいられたりします。だから、犬が叱られていてビクビクしている最中に、急に「おやつだよ」って言われたりなんかしちゃうと、急にごきげんになったりするわけです。だから、犬自身、過去にはあった身体の一部が今現在ないって思っているのかどうかは、なかなか微妙なところです。

そうなると、犬には記憶がないっていうことになってしまうのかもしれませんが、もちろんそんなことはなく、犬にも記憶がちゃんとあります。でも、記憶の思い出し方が、人間と犬ではだいぶ違いがあります。たとえば、生まれて初めてキスをしたときのことを思い出してみるとなると、そのキスをした場所が公園なのか車の中なのか恋人の家なのかどこなのかわかりませんが、いちおう思い出すことが出来るわけです。もし、生まれて初めてキスをしたその場所に行くことがあったのなら、もっと鮮明に思い出してしまうかもしれません。そして、犬の記憶の思い出し方は、生まれて初めてキスをしたその場所に行ったときに思い出す記憶の思いだし方と同じだったりします。その場所に行ったときに思い出すっていうことは、今現在目の前にあるというわけなので、今この瞬間にあるわけです。犬は、今この瞬間を生きている生き物だから、その瞬間にそのときの記憶がよみがえり、たとえば、トリミングのお店や動物病院の目の前に行ったときに、急に入りたくないって駄々をこねたりするわけです。

身体の一部を切断してしまっても、今がごきげんであれば、犬はごきげんでいられます。犬は過去を悔やむこともないし、未来に不安を感じることもありません。今この瞬間がごきげんであれば、犬はそれだけでいいのです。

ただ、痛みとしては、切断してもうないはずの腕なのに、その腕が痛みを感じるという幻肢痛が人間にはありますが、その幻肢痛が犬にもきっとあるはずので、注意のしようがないけれども、注意をしたいところです。

身体の一部を切断すると、歩くときとかの普段の生活は、今までどおりには行かなくなってしまうけれど、こころの問題としては、人間と比べてそこまで深刻にはならないので、安心していていいと思います。



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