トイプードルのチャーちゃん。元気があって、どちらかというとおてんばで、どちらかというと賑やかなチャーちゃんです。

犬には、肛門嚢とか肛門腺と呼ばれているものがあります。犬の世界だと肛門腺と呼んでいることが多いので、ここでは肛門腺と表現していくことにします。
スカンクがとても臭い液体をおしりから噴出しますが、あれと同じものが犬にもあって、犬はスカンクみたいに意図的に噴出はしないけれど、指で肛門を絞ると肛門腺から分泌物が出てきたりします。その分泌物は、液状のときもあれば、ペースト状のときもあって、その時々だったり、そのワンちゃんによっても違いがあったりします。
そして、「肛門腺を絞らないでいると分泌物が溜まりすぎて肛門腺が破裂することがよく起きます」って、言われることが多いし、獣医さんでもそのように言ってることがあったりします。
でも、それは、嘘です。
肛門腺を絞ることなく一生を終えるワンちゃんだっているわけだし、肛門腺の分泌物は排便の時に少しずつ排出されていくので、肛門腺の分泌物が溜まっていたとしても、ふつうは破裂することはありません。それにもかかわらず、肛門腺破裂ということがまれに起きたりすることがあります。
ではなぜ、肛門腺が破裂するときがあるのでしょうか?
ダムとかは、水が少しずつ排出されるから、だから一定の量の水を保てるのですが、水が出ていくところに流木などが詰まってしまったとしたら、水が溜まりすぎて水があふれてしまい、ダムが決壊してしまうことになってしまいます。それと同じことが肛門腺破裂にも言えて、なんらかの原因で肛門腺が詰まってしまったとしたら、肛門腺破裂ということが起きたりします。
肛門腺が詰まる原因で考えられることは、生まれつき肛門腺が狭いということも考えられるし、生まれつき肛門腺が狭くてペースト状の分泌物だったとしたら、余計詰まりやすくなるだろうし、肛門腺が炎症を起こしてその周囲が腫れたとしたら、そのときには肛門腺が狭くなってしまうということも考えられます。肛門腺を絞ったときに、いつもは分泌物が出てくるけれど、それが出てこなくなってしまったとしたら、そのときは炎症が起きているのかもしれません。
肛門腺が破裂するときは、ニキビを潰した時みたいに、膿と血液が出て、それと一緒に肛門腺の分泌物が出てきたりしますけれど、膿が出きってしまうと、自然治癒することがあります。自然治癒するからと言って、そのままほっといていいというわけではなく、肛門腺が破裂したときは、もちろん動物病院で診てもらうべきではありますけれども。
肛門腺を絞らないと肛門腺が破裂すると思っていて不安になっている飼い主さんはわりと多かったりしますが、肛門腺を絞っていても絞らなくても、肛門腺が破裂するときは破裂してしまうものだし、予防のしようがないので、不安になるぶんだけ損のような気がします。
そして、肛門腺が破裂することって少ないので、肛門腺を絞っていなくても、安心していていいような気がします。

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