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執筆者の写真Eita Kitazawa

愛犬より先に自分が死んでしまったら

生きていれば必ず死をむかえます。

だから愛犬も、いつの日か死をむかえます。愛犬を看取ることは、飼い主にとって必ずむかえることではあるけれど、けれども、愛犬を看取ることができずに、飼い主が先に死をむかえてしまうことがあります。悔いが残ることかもしれませんが、そういうことが残酷にも起こることがあります。

余命宣告を受けていたりするときは、納得がいかないまでも、事前に準備ができたりしますが、前触れもなにもなく突然死んでしまったときは、どうすることもできないと思うかもしれません。

けれども、死んだあとに、なにもかもすべて消え去るものだったとしたら、愛犬を飼っていたことも一緒に消え去るはずなので、そんなことで悩んでいても時間の無駄かもしれません。どのように生きてきたのかもふくめて、すべて消えてなくなるはずです。

だけど、死んだあとにも「こころ」が残っていると思っている人にとっては、残してきてしまった愛犬のことが心配になることでしょう。

さて、ここからは、死んだあとも「こころ」が残っていると思っている人向けのはなしになるので、死んだらなにもかもすべて消え去るものだと思っている人にとっては、読んでも無意味だし時間の無駄になるので、ここから先は読まなくてもいいと思います。

さて、死んだあとにも「こころ」が残っているのだとしたら、死んだあとだったとしても、伝えたいことをどうすれば伝えることが出来るのかということになるのですが、死んだあとはあたりまえですけれど、くちを使って伝えることはできません。死んだあとは、くちもなければ耳もないし目もないし、身体というものがないので、伝える手段が限られてくると考えることができます。そうなると、誰かに憑依して、それで伝えてくると考えられるわけですけれど。憑依って言うと、とても怪しく思われるかもしれませんが、たしかにその通りで、とても怪しいことだと思います。けれども、憑依以外に方法はないような気がするわけです。

さて、憑依ですけれど、理屈的に考えると、憑依されているときは、憑依されているって気がつくことってたぶんきっとないような気がします。仮に自分が憑依されたとして、憑依した存在が考えたとしても、それは自分自身の考えだと思うはずだからです。となると、もしかしたら、自分の考えが死んだ存在が伝えたいことの可能性があるかもしれません。だから、残された愛犬の世話をしている人の考えのなかに、死んでしまった飼い主の考えがあるかもしれません。

ところが、もし、憑依できる人とできない人がいるとしたらどうでしょうか。必ずしも、残された愛犬の世話をしている人に憑依するとは限らなくなってきます。

ここからぼくが経験したはなしになりますけれど、亡くなったばあちゃんが世話をしていたネコちゃんがいるのですが、半分くらい地域ネコみたいな感じですけれども。そのネコちゃんはかなり無愛想で、ばあちゃんくらいにしか懐いてなくて、ばあちゃんにしかルンルン気分でついていかないような感じでした。そのネコちゃんの世話を、いまは自分がしていたりしますけれど。

ばあちゃんは心臓の疾患で、なんの前触れもなくあの世へと旅立って行ってしまったのですが、そうなると、残していったネコちゃんのことがきっと気になるはずです。

ばあちゃんが亡くなってからたしか数週間のうちに、そのネコちゃんが、近所のおばあちゃんのあとをルンルン気分でついていくところを見かけました。その姿を見て、「知らない人にルンルン気分でついていくようなネコじゃないはずだぞ?」って疑問に思った矢先に、その近所のおばあちゃんが、「やい、ネコがついてきて困るだよ~。エサとかはあげているだかい? 世話はいまだれがやってるだかい?」って聞いてきたので、「いまはぼくが世話をしていて、エサもちゃんとあげています」ってこたえたら、「そうだかい」って言って、その近所のおばあちゃんはそのまま歩いて行き、ネコちゃんもルンルン気分でそのままついて行ってしまいました。

近所のおばあちゃんにばあちゃんが憑依したのかどうかは、はっきり知ることはできませんが、もしかしたら、ばあちゃんはネコちゃんの世話をお願いしたかったのか、それかもしくは、ネコちゃんがちゃんと世話をされているのかが気になっていて、安心したかったのかもしれません。

死んだらなにもかも消え去ってしまうものなのか、それとも、死んでも「こころ」が残っているのかは、実際に死んだときにしかわからないことですが、死んだらなにもかも消え去ってしまうものだとしたら、不安も何もかも消え去るわけだから、とくに心配しなくてもいいような気がするし、死んでも「こころ」が残っていたとしても、伝える手段があると考えることができるわけだから、そこまで心配しなくても大丈夫なような気がします。ただ問題は、死んだ人が一生懸命に伝えようとしても、伝えたいことを生きている人に伝わるかどうかは、生きている人次第だと思うので、そこが難しいところかもしれません。



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