2021年12月26日読了時間: 3分

ムキーっていう顔をするとき

ゴールデンレトリーバーのむぎくん。げんきでわんぱくだけど、ほんのちょっとこわがりなところがあるむぎくん。愛想がいいところもあるし、ちょっと愛想がわるいところもあるけれど、そういうところはマイペースなむぎくんです。

犬歯をむき出して「ムキー」っていう顔をするときが犬にはあります。「ムキー」っていう顔は、世間一般的には「威嚇」ということになっていますけれど、まあたしかに「威嚇」ということでいいような気がします。

「ムキー」っていう顔をしながらお手をしたり、「ムキー」っていう顔をした直後にごきげんになったり、そういう姿がＳＮＳなどにあったりしますが、とくに、ゴールデンレトリーバーとか柴犬とかがおおかったりするけれど、そのギャップがかわいいと、高評価を受けたりすることがよくあります。「ムキー」っていう顔をするだけで、とくに攻撃に転じるわけではないことがおおいので、高評価でも、それはそれでいいような気がします。

ところが、「ムキー」っていう顔だけですんでいる内はいいけれども、そこから攻撃に転じる可能性は０パーセントというわけではけっしてありません。「ムキー」っていう顔から、じっさいに攻撃に転じているワンちゃんは必ずいるはずです。「ムキー」っていう顔は「威嚇」という意味なのですから、そこから攻撃に転じることは、ごく普通のことなのです。

「ムキー」っていう顔を楽しんでいる飼い主さんはけっこうおおかったりしますが、。「ムキー」っていう顔から攻撃に転じるようになると、ホントに手に負えなくなってしまうので、「ムキーっていう顔をさせないようにしてください」と、犬のプロの人ほど、そう言っている人がおおいです。

「わが家の愛犬はムキーっていう顔をするけれど、攻撃になることは絶体にないから大丈夫ですよ！」っていう方がいると思います。だけどそれは、手に負えなくなったときの怖さを知らないから、そういうことが言えるだけであって、手に負えなくなってからだと、手に負えない分、手の施しようがなくなってしまいます。

たしかに愛犬だと、「わが家の愛犬はムキーっていう顔をするけれど、攻撃に転じることは絶体にないから大丈夫ですよ！」って思うだろうし、そういう感覚があるのも事実だと思います。「ムキー」っていう顔をするだけで攻撃に転じることがないワンちゃんがいるのも、それも事実ではあるけれども、でも、攻撃に転じる可能性が必ずあるわけだし、ＳＮＳで「ムキー」っていう顔をしているワンちゃんを見かけるたびに、「あぶないなー、これは気をつけた方がいいのになー」って思ったりしています。