7月25日読了時間: 2分

ペットホテルのお預かり

季節柄、ペットホテルのお問い合わせがおおいです。お問い合わせにお答えしていく中で、飼い主さんの犬の育て方に疑問を持つことが時々あったりします。

犬は生き物だし、機械ではないのはみなさんご存じのことだと思います。生き物だということは育てなくてはいけなくなるわけですけれど、育てるものだと思って犬を飼っている方ってすごく少ないです。

犬は基本的に飼われたように育つわけですけれど、自宅だけでシャンプーをしていて、いぬの幼稚園の利用もなく、ペットホテルに預けられた経験もなかったとしたら、そのワンちゃんは「預けられる」という経験を一度もしたことがないということになります。そうなると、そのワンちゃんは、「ペットホテルで預けられるように育てられてない」ということになります。となると、そのワンちゃんはペットホテルで預けられるようになっていない可能性があったりします。たとえば、大勢の前でスピーチすることになったとしたら、大勢の前でスピーチした経験が今まで一度もなければスピーチできないことの方が普通のはずです。スピーチするには事前に練習が必要になるわけです。それと同じで、ペットホテルをご利用するには、「預けられる」という練習が必要になります。

なかには、大勢の前でスピーチしたことが一度もなくてもスピーチできる人がいるのと同じように、預けられた経験が一度もなかったとしてもペットホテルで預かれるようなワンちゃんもいます。それは生まれ持っての性格に関わってくることなので、個人差や個体差になります。

いつかペットホテルをご利用するつもりなのであれば、ペットホテルでお預かりができるように犬を育てるべきだし、そういうことが「犬の社会化」と言われていることなのです。